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デグーバランスフードと糖尿病について徹底解説

みなさんこんにちは!デグーの事を愛してやまない、で・ぐぅ〜!管理人です。

【糖尿病】デグーバランスフード、ダメゼッタイ。

今日は、デグーバランスフードのことについて書こうと思います。デグーバランスフード、皆さんは購入したことがありますか?

デグーバランスフードはデグー専用のフードとして販売されており、Amazonや楽天でも気軽に購入出来る商品です。

私は、この商品は購入すべきではない、と思っています。なぜなのか?その理由をこれからご紹介していきます。

結論から言うと、デグーバランスフードを与えると、デグーは糖尿病になる可能性が高くなります。

なぜか?

単純に、デグーバランスフードには、多くの糖が含まれているからです。

・・・と、その前に、私が、世間が信じていたこの事実に疑問を呈している飼育書を発見しました。

糖尿病に関するお話し(2017年5月6日追記)

デグーについて専門的に書かれた日本で2つしかない飼育書の一つに「デグー完全飼育」という本があります。

その本によると、糖尿病に関して以下のような記載があります。

糖尿病はどんな病気?

デグーに多いと言われてきた病気に糖尿病があります。デグーは最初、糖尿病の研究モデルとして知られるようになったという経緯があります。糖尿病とは、血糖値が高い状態が続くことでさまざまな問題が起こる病気のことです。

ものを食べると食べ物に含まれる糖質は体内で分解されて「ブドウ糖」になり、血液中を通って全身をめぐります。ブドウ糖はエネルギー源としてとても重要な栄養素の1つです。

血液中にあるブドウ糖の量を示すのが「血糖値」です。食事をすると「インスリン」というホルモンが大量に分泌されます。インスリンは、ブドウ糖をエネルギーに変えるなどの働きをして血糖値を調整しています。

ところが、インスリンが足りなかったり、きちんと働かないと、エネルギー不足や血糖値が高いままになってしまいます。人では、インスリンを分泌する細胞が壊れている「1型」と、インスリンの分泌量が減ってきたり、肝臓や筋肉がインスリンの作用をあまり感じなくなることが原因の「2型」があります。

【デグーの糖尿病になりやすい原因「説」】

デグーの糖尿病について、はっきりとしたことはわかっていませんが、これまでにいわれているのは以下の様なことです。

デグーの血糖値も他の動物と同じように、ものを食べたときに上昇します。

糖質の少ない食事を摂っていれば、いったん上がった血糖値は時間とともに下がるという通常の動きをしますが、糖質の多いものを与えると、血糖値が下がるのに時間がかかります。その結果、次に食事を与えるときまでに血糖値が下がりきっていないので、血糖値がずっと高いままになってしまいます。

そして、デグーはほかの哺乳類とくらべてインスリンの働きが弱い(1〜10%しかない)ので血糖値が下がりにくいといわれていました。

【実際のところ、それは本当なのか?】

ところが、デグーには、独特の血糖値をコントロールするしくみがあるのではないかという研究結果も示されています。

現在では、必ずしも「デグーは糖尿病になりやすい動物である」といえないのではないか、と考えられています。

参考:デグー完全飼育

糖尿病の症状は?

糖尿病は気が付きにくい病気です。元気がない、水をの無料が増える、尿の量が増える、痩せてくるなどの症状がみられます。

尿が甘くなるため、同居している他のデグーがそれを舐めたりすることがあると言われています。

参考:デグー完全飼育

糖尿病の治療法は?

発症すると治療が難しい病気です。インスリン注射で血糖値を適切に維持するのが一般的な治療方法ですが、デグーでは難しいものです。血糖降下剤を投与する方法もあります。並行して食事療法や点滴などの対症療法も必要です。

また、糖尿病は免疫力を低下させるので、感染症にならないように衛生的な環境を作ることも大切です。

参考:デグー完全飼育

糖尿病の予防方法は?

糖質は生き物に必要な栄養素です。糖質を与えることが悪いのではなく、過剰な糖質を繰り返し与え続けることが問題です。これはどんな動物も同様です。

むやみに糖尿病を恐れるよりも、「もともと粗食に耐えている草食小動物」なのだから、栄養価の高いものを過度に与えず、低たんぱくで繊維質の高い牧草などの食事を与えること、そして充分な運動をさせることで健康が維持できるのだと考えるのが良いのではないでしょうか。

糖質の多い食べ物は、とっておきのおやつとして上手に使うのが良いでしょう。

糖尿病になりやすい傾向が遺伝する可能性もあるので、繁殖には使わない方がよいでしょう。

参考:デグー完全飼育

デグーが糖尿病になる原因は、ずばり

糖を与えていること

これに尽きます。

デグーは完全草食の動物です。

糖を分解する能力が極端に低いために、非常に糖尿病になりやすい動物です。

デグーは糖が含まれているものを好んで食べる傾向にはあるのですが、糖のふくまれた食品は進んで与えるべきものではありません。

コメントをいただきました。(2017/04/21)

ちなみに、デグーは完全草食であるため基本的に葉っぱ以外はオヤツです。ペレットもメディマルやデグーセレクションなどは穀物が入っており、穀物はデグーにとっては人間でいうケーキかのようなものです。
野生化にいるデグーとペットのデグーでは1日の消費カロリーも違います。
消費するカロリーが少ないのに、高カロリーのご飯は肥満のもとになり、病気のもとです。

「糖類」「糖質」「砂糖」「炭水化物」の違い(2017/04/21追記)

デグーは「糖」と分解する能力が低い、ということは、つまりどういうことでしょうか?

「炭水化物」=「糖質」 + 食物繊維

「糖質」=「糖類」 + 多糖類 + 糖アルコール + その他

「糖類」= 単糖類 + 二糖類

 

つまり、「糖質が含まれていない」食品は完全に無糖ですが、「糖類が含まれていない」食品には多糖類や糖アルコールが含まれている可能性があります。

糖に関する細かい情報が以下のサイトに掲載されています。デグーを飼っていて糖のことについて理解を深めたい方は、ぜひ参考にしてください。

参考URL: 「炭水化物」「糖質」「糖類」「砂糖」「糖分」の違い


市販されているデグー用フード有名どころでいくと、この商品には糖が含まれています。今日はある商品を分析してみようと思います。

それが、「SANKO デグー バランスフード」です。

デグーバランスフードの商品紹介

こちらはAmazonに掲載されていたデグーバランスフードの商品紹介文です。

草食動物で、人と同じく体内でビタミンCを作る事が出来ないデグーの為に、保存安定性に優れたビタミンCを使用し、原料も高繊維・低カロリーのチモシー牧草に野草タンポポ・オオバコを使用しペレットと高栄養のアルファ牧草とをバランス良く使用しています。その他、大好きな乾燥野菜など10数種の素材をプラスした栄養バランスの良いフードです。

>人と同じく体内でビタミンCを作る事が出来ないデグー

こちらに関しては、研究が現在進められている途中で、2011年に発売された「The Laboratory Rabbit, Guinea Pig, Hamster, and Other Rodents」という本の中には、このような記述があります。

Unlike the closely related guinea pig, the degu does produce the hepatic enzyme L-gulnnolactone oxidase and does not have a dietary recuirement for ascorbic acid are not required for maintainance of this species.

(種類の近いモルモットとは異なり、デグーは肝酵素であるL-グロノラクトンオキシダーゼ(ビタミンCをつくるのに必要な酵素)を生産でき、食事からビタミンCを摂取することは健康上必要不可欠なことではありません。)

ちなみにペットショップなどではまだこのことが一般的に広められていないため、ビタミンCのサプリメントなどを勧めるところが多いです。

>大好きな乾燥野菜など10数種の素材をプラスした栄養バランスの良いフードです。

デグーが好きなものと、デグーの健康に良いものは全く別です。人間と同じで、おいしいお菓子は大体身体に悪いんです・・・。

デグーが好むからといって、どんどん好きなものを食べさせてしまったら長生きできません。特に、糖質の含まれているものに関しては、与えてはいけません。すぐに糖尿病になります。

再三言ってはいますが、デグーは糖質を分解する能力が極端に低く、そのことで糖尿病の研究にも使われているくらいです。

デグーバランスフードの原材料・成分分析

こちらが肝心のデグーバランスフードに含まれている食品です。調べれる範囲だけ調べてみました。

牧草(チモシーミール、アルファルファミール)

小麦粉:0.3g/100g

脱脂大豆:7g/100g

とうもろこし:3.2g/100g

ビール酵母

タンポポ:0.7g/100g

オオバコ:0g/100g

プロビタミンC

フレークコーン

フレークエンドウ

(グリンピース糖質:6g/100gあたり)

フレークそら豆

(そら豆 糖質:9g/100gあたり)

オーツ麦:0.5g/100gあたり

大麦:0.8g/100gあたり

乾燥ニンジン:4.7g/100gあたり

乾燥キャベツ:3.2g/100gあたり

乾燥カボチャ:8.1g/100gあたり

イナゴ豆:

各種ビタミン:

ミネラル類:

その他:・・・!?

この結果をみて分かるように、乾燥野菜には多くの糖質が含まれています。特に、カボチャは糖が多い野菜として知られているので、デグーのエサとして決して相応しいものではありません。

デグーバランスフードにはこのように様々な食品が含まれていますが、デグーは糖の含んだ物を好んで食べるので、当然偏食が起きます。実際、わたしの家のさすけにも、デグーバランスフードを与えてしまったことが過去にあったのですが、そのときもペレットを全然食べなくなり、このデグーバランスフードの乾燥野菜ばかりを偏食していました。またその時、さすけの性格にも変化がおこり、エサに対しての執着心がすさまじいものになり、性格も怒りっぽくなったように感じました。

デグーバランスフードに対する批判

デグーバランスフードのAmazon商品ページのレビュー欄より、この商品について批判的な文章が掲載されているものを引用させていただきます。

デグーの商品を購入する時は、レビューの星の数や高評価のコメントばかりに目が生きがちですが、商品に対する批判的なレビューもあなたのデグーを守る上では参考にするべきです。

デグーは基本的にチモシーと水だけで充分長生きします。
この商品はかなり糖質も多いので、おやつとして2~3粒与えるのが妥当だと思います。ペレット選びはくれぐれも慎重に。

初めてデグーを飼うことになり、店員さんに言われるがままこの商品を副食として買いましたが、2日でチモシーを全く食べなくなりました。
ネットで調べたらデグー飼育ベテランさんは絶対に手を出さない商品だと書いてあったので、別のペレットに切り替えたらチモシーも食べてくれるようになりました。
半分以上余ってるので、ケージに戻った時のご褒美として1日に2粒程度与えていきたいと思います。

これを与えてしまうと他の餌を食べてくれなくなります。
糖質が非常に高い製品なのでたまに与えるなら良いのですが毎日は糖尿になりそうで怖いです。
偏食になる子にはあげないほうがいいです。

いろいろな種類のフードが有り、確かに「バランスフード」だが……残念ながら、デグーはその中の乾燥野菜しか食べない。そして、偏食になってしまった。

これをあげるとチモシーはおろかペレットまで食べなくなる偏食デグーになってしまいます。もしあげるなら一粒ずつ手渡しでバランスよくあげましょう、餌入れにまとめて入れてしまうと好きなものしか食べません

こちらのフードはデグーのためのバランスフードという扱いになっていますが、中身の内容としては、チモシーやタンポポ等を原料にして作られたペレットが三分の一程の量で、残りはかぼちゃやニンジン、キャベツ等の乾燥野菜です。うちのデグーの好き嫌いの話になってしまいますが、この中身のうち乾燥野菜系のものは大好きで進んでよく食べてくれるのですが、その他のペレット系の餌は全然食べてくれません。中でも、丸っこいペレットはたまに食べてくれますが、細長い硬そうなペレットは全く食べません。ペレットの残しようが半端なく、これがまた上手に選り分けて食べるので、三分の一くらいは食べずにゴミ箱行き…となり勿体ないので買うのをやめました。
今はおやつ用に、別商品の乾燥野菜のみのものを買う事にしています。これならお残しもなく良いです。好き嫌いの無いデグーならいいんですけどね。

まとめ

今回は、デグーバランスフードについて取り扱いました。(ちょっといろいろ書いてたら文体乱れちゃったので読みづらかったらすみません( ;∀;))

みなさんの家でもデグーバランスフードをもし与えていたら、ひとまず与える事を検討し直してみてください。

これからはこのサイトでは、オススメのエサなどもおって取り上げていこうと思うので、お楽しみに!

追記:デグーバランスフードの販売元【三晃商会】さんに問い合わせてみた。

個人的にこのデグーバランスフードについて、健康面に関してとても気になっていたので、実際に三晃商会さんにメールをして、この商品、実際にデグーに与えて良いのか?悪いのか?問い合わせてみました。

質問内容

とりあえず、こんな感じで質問してみました(原文まま)

で・ぐぅ〜!管理人:『デグーバランスフードって糖質が多く含まれているようですが、
大丈夫なのでしょうか?一回うちのデグーに与えてみた所、 かなり偏食が多くなり、
怒りっぽくなったような気がします。』

三晃商会の解答

三晃商会さんはこのメールにご丁寧にこのようなご丁寧なお返事をしてくださいました。(原文まま)

5月13日付 貴メールを拝見しました
弊社製品「デグーバランスフード」をご愛顧いただきまして 有難うございます
お問い合わせの件ですが 一般的に糖質は炭水化物を指しますが 穀物・砂糖・
芋類などに含まれ「デグーバランスフード」 にも穀物が含まれますので 糖質が
あります デグー飼育者の方で糖質のことを心配される方が多く見受けられま すが
数値的にどこまでがよくこれ以上は注意とか分かり兼ねるのが現状 と思われます
弊社の「デグーバランスフード」 は発売から10年近くになりますが 今のところ
問題がないフードと認識しております
お客様が一回与えられたことにより偏食や性格の変調をきたすこと は考え難いと
思われますので 獣医などに相談されることをお勧めいたします
よろしくお願い申しあげます

とのことでした。

要点まとめ

要点をまとめると大きく分類して4つ

  1. デグーバランスフードは穀物が含まれていることにより、糖質がある
  2. デグーに糖質をどの程度まで挙げてよいかは具体的な数値で示せない
  3. デグーバランスフードは発売から10年近くになるが問題ない
  4. 1回与えたぐらいでは偏食や性格の変調は考えにくい

とのことでした。

確かに、2の「糖質をどの程度与えると糖尿病になるか」、については

「はいこのデグー糖質摂取量◯◯g超過!糖尿病発動!!」

とはっきり決められているものでもないので、たしかにそう言うしかないと思います・・・

4に関してはどうでしょう・・・

さすけだけですかね?デグーバランスフードを一度与えたら、次にペレットなどをあげようとすると、ものすごい怒りっぽくなったのを感じたのですが・・・・・・。

また、エサの種類が多いと、どうしても好き嫌いしてしまったようで、

この硬いエサ(名前がわからない)は断固として食べようとしませんでした・・・。

 

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