ざっくり言うと
デグーの病気「不正咬合」とはどのような病気?
不正咬合の原因は?どうすれば不正咬合を予防できる?不正咬合予防のために効果的な商品のご紹介
もし不正咬合になってしまったらどうする?治療法のご紹介
不正咬合について。あなたのデグーも他人事ではないかも?
みなさんこんにちは!で・ぐぅ~!管理人です。4月に入り、新しい生活が始まった方も多いかと思いますが、いかがお過ごしですか?4月というと「春」というまだ寒い日が続いていますので、風邪を引かないように体調には気をつけてください!
うちの「さすけ」も新学期を迎えて、なんだかとっても元気そうで私もさすけから元気をもらえています\(^o^)/
最近のさすけは本当にベタ慣れで、部屋んぽをさせても私の膝の上ばっかり乗ってきます(^_^;)こんなにベタ慣れするようになったのは、ペレットをよく手であげるようになってからだと思います(笑)詳しくは、↓の記事をごらんください(*^^*)
不正咬合について
今日は、不正咬合についてお話をしたいと思います。
皆さんは、不正咬合というものを聞いたことがありますか?デグーのことについてよく調べている方は、一度は聞いたことがあるかもしれません。
まだ皆さんのデグーは不正咬合になっていない事を祈りますが、もしかしたら不正咬合になってしまう可能性も考えられます。
不正咬合とは何か、不正咬合の原因、不正咬合にならないための予防策、そしてもし不正咬合になってしまった場合の対策を今回は書いていきたいと思います。
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不正咬合とはなにか
不正咬合とは、『ふせい・こうごう』と読みます。不正咬合とは、デグーの病気の一種です。
デグーは、歯が一生伸び続ける動物である、ということは皆さんご存知でしょうか?
その伸び続ける歯によって起こってしまう病気が不正咬合です。
不正咬合とは、歯が伸び続け、かみ合わせが悪くなってしまう症状の事を言います。
かみ合わせが悪くなると、デグーの口の中を自分の歯で傷つけてしまいます。
そのために、食事がとれなくなったり、呼吸が難しくなったりしていまいます。
不正咬合になると起きる具体的な症状としては、以下の様なものがあります。
- エサや水をあまり食べなくなる(食欲不振)。
- 体重が減少する。
- それに従って、うんちの量が減少する。
- よだれで口が汚れる
- 涙がでる
- 顎のあたりを触ると極度に嫌がる(口内に炎症ができている)
- 牧草の食べかす、食べ残しが増える
- 頻繁に歯ぎしりをする
- 何も食べていないのに、口をモゴモゴと動かす
- 前足で口をしきりにこする
- くしゃみが出る
- あごのラインが変形している
などがあります。このような症状が1つでも当てはまるデグーがいましたら、不正咬合の可能性があります。
【2017年5月6日追記】切歯・臼歯の不正咬合
「デグー完全飼育」を読んでいたところ、このような記載がありました。
[amazonjs asin=”4416615124″ locale=”JP” title=”デグー完全飼育: 飼い方の基本からコミュニケーションまでわかる (PERFECT PET OWNER’S GUIDES)”]切歯の不正咬合はどんな病気であるか?
デグーの切歯は生涯に渡って伸び続けますが、ものを食べるときに上下の歯がこすれあい、削れるので、伸びすぎることは通常であればありません。食べていない時でも歯をこすり合わせ、歯の長さを適切に保とうとしています。
しかし、なにかの理由で上下の歯がきちんと噛み合わなくなることがあります。これが不正咬合です。不正咬合になると、上下の歯がこすり合わせて削ることが出来ないため、歯がどんどん伸びてしまうのです。
切歯が噛み合わなくなる理由の一つには、ケージの金網をかじり続けることがあります。本来、歯にかからない方向からの力がかかり続けることによって歯が歪んだり、歯根に負担がかかります。
高いところから落ちて顔をぶつけることも原因になります。この場合、切歯が折れてしまうこともあります。また、遺伝性の可能性も考えられます。
切歯の不正咬合があると臼歯のかみ合わせにも影響するため、臼歯が不正咬合になることもあります。
切歯の不正咬合の症状
食べ物をうまく食べられなくなったり、くわえた食べ物をこぼしたりします。よだれで口の周りが汚れます。よだれを拭くために前足で口の周りをこすります。
食べないことが続けば毛づやが悪くなり、痩せていきます。給水ボトルが上手く使えず、水も飲めなくなります。
切歯の不正咬合の治療法
動物病院で、歯を適切な長さに削ります。一度なると治りにくく、定期的に削る必要があります。家でニッパーなどでカットしようとすると、歯に無理な力がかかって歯根を傷めたり、歯が縦にヒビが入ることもあるので、動物病院で処置してもらうようにしましょう。
切歯の不正咬合の予防策
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また、かじり木を与えるのもよいでしょう。退屈予防になるので、金網から注意を逸らすことにも繋がります。切歯を使う機会を増やすことにもなります。
落下事故を防ぐため、ケージ内にロフトやステージなどを設置する時は、徐々に低いところに移動できるよう、らせん状に配置するなどの工夫をします。
臼歯の不正咬合はどんな病気であるか?
デグーは臼歯も伸び続けますが、繊維質の多い植物をすりつぶしながら食べるため、下顎の歯が上顎の歯の咬合面(噛み合わさる面)をまんべんなくこすり合わせ、上下の歯が削れて適切な長さが維持されています。
ところが、繊維質の少ない食べ物や、簡単に砕けるような食べ物ばかり食べていると、臼歯をまんべんなくこすり合わせることが出来ません。そのため臼歯の一部分だけが削れ、こすり合わない部分が伸び、歯が噛み合わなくなります。(不正咬合)。
そして多くの場合、上顎の臼歯が頬側に、下顎の臼歯は舌側に向かって棘のように伸び、口の中を傷つけます。
また、臼歯の不正咬合は遺伝する可能性もあります。
臼歯の不正咬合の症状
よだれを出し、口をくちゃくちゃしていたりしています。よだれで口の周りが汚れ、口を気にする動作が見られます。前足で口の周りを拭くので前足が汚れます。ものを食べなくなり、痩せていきます。食べなければ便は小さく、少なくなります。不正咬合があっても食べることはありますが、その場合にはよだれが多く出ます。歯ぎしりの症状が見られることもあります。食べたそうな様子をしているのに食べない時は不正咬合を疑いましょう。
臼歯の不正咬合の治療法
臼歯を削り、長さや向きを適切にそろえます。定期的に状態をチェックし、棘ができていたら削ります。一度なると治りにくく、定期的に削る必要があります。麻酔下で処置を行いますが、棘をカットするだけなら無麻酔で行うケースもあります。
臼歯の不正咬合の予防策
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不正咬合の原因
この不正咬合ですが、どうしたらデグーがかかってしまうかというと、原因はいくつかあります。
- 食事によるもの
- 外傷によるもの
- 金網をかじりつづけることによるもの
- 落下による衝撃で歯が折れることによるもの
- デグーの老化によるもの
- 先天的(遺伝的)なもの
- 繁殖され、弱体化されたもの
不正咬合の予防策
私たちがデグーの不正咬合を予防するのに意識しておくべきいちばん大切なことは、歯を使うことです。葉が伸び続けるデグーは歯を使わないとどんどん伸びてしまい、不正咬合になってしまう可能性が大きくなります。
- かじり木を用意する。(ケージをかじることを防ぐ)
- チモシーを常にケージにストックしておく
これは、硬いものを食べさせることが目的ではありません。
かじり木やチモシーを使用して、デグーが口を動かし、歯と歯をこすって噛む運動を繰り返すことで、歯をすり減らす事が必要になります。
そのため、デグーのケージには常に口を動かせるようなかじり木やチモシーを常備しておくことが大切です。
ここで誤解しがちなことが一点あり、デグーの歯はとても柔らかいということを覚えておいてください。
デグーの歯をすり減らすために、硬いものを用意する、という考えは誤りである、ということは認識置いてください。
硬いもので歯を削るのではなく、デグー自身の噛む運動によって歯をすり合わせ、すり減らせていく、ということです。
また、かじり木などの硬いものをかじらせると、前歯はすり減りますが、デグーには奥歯もあり、硬いものをかじる行為では奥歯をすり減らすことができません。
奥歯をすり減らすためには、咀嚼回数を重ねる必要があります。
そういった理由で、デグーの不正咬合防止には牧草を、常に口を動かすことができるようにデグーのケージに常備しておくことが大切となります。
チモシーはケージに常備しておいても健康上問題はありませんので、常備をお願いします。
アルファルファは、タンパク質を多く含み、デグーはタンパク質を多く吸収し、飲料量を増加し、腎臓へ過剰に負担をかけてしまうので、一般的な牧草・チモシーを常備しておいてください。
また、ケージをよくかじってしまうデグーには、かじり木フェンスなどを設置することがおすすめです。SANKOからも「かじり木フェンス」として販売されていますし、いちばん有名なかじり木フェンスは「KAWAI C・A・T がじがじフェンス」という製品が販売されていますので、ケージをかじる癖があるデグーを買っている皆さんは、購入を検討してみてください。
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不正咬合の治療法
不正咬合になってしまわないように予防をすることが何より大切ですが、もし不正咬合になってしまった場合は、ただちに動物病院に向かってください。
デグーの不正咬合の治療は、歯を削る手術をします。治療費は、2万円から3万円と、高額なため、不正咬合にならないように予防することが一番だと思います。
仮に不正咬合(や、その他病気)になってしまったときのために、今のうちにデグーを診てもらえる動物病院を探しておくことをお勧めします。
まとめ
今回は、デグーの病気である「不正咬合」についてお話しました。
不正咬合にならないよう気をつけて、楽しいデグーライフをお送りください!
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